外遊び屋です。
今回の記事は提供していただいた焚火台のレビュー記事です。提供品ではありますが興味を持っていたものです。
RAPCA全景
こちらの画像を見て頂くと「あ、あれか」と思われる方も多いかと思います。
Twitterでも発進されていましたからね。
こちらの焚火台が面白いのがメーカーのMAAGZさんが提唱する
使い手が自分の楽しみ方を見つけられるような、余白のある製品作りを目指しています。」
この「余白」確かに面白い!
初回使用して納得いくこの余白の幅!自分の発想で色々楽しませてくれそうなので翌日も時間を作って使う。
そんな気にさせてくれる焚火台です。
今回は特に外遊び屋が「楽しい」と感じた点をピックアップしながら行きたいと思います。
ちなみに記事に紹介している遊び方はどれもMAAGZさんが教えてくれた遊び方ではありません。
外遊び屋が触って使う上で思いついたことの実践です。これが「余白」の意味か!そんな気持ちにさせてくれます。
※2020年11月に使用の4か月使用した感想と使い方を追記しています。

1.MAAGZ焚火台「RAPCA(ラプカ)」を組み立ててみる

今回提供いただいたのはMAAGZの焚火台「RAPCA」風防セットです。
パーツは
MAAGZRAPCAのパーツ
こんな感じ。ちょっと部品が多いですね。
ちなみに五徳も付いております。
風防設置前は前出の画像通り
RAPCA全景
こんな感じの焚火台です。これに・・・
RAPCA風防設置
こんな感じで風防を付けるわけです。冬場は風が強かったりもするので
風防があるというのは便利なのですが、魅力なのは取り外しが簡単!
4枚のパネルからできていて
風防パネルの設置方法
本体に1枚1枚フレームにはめるイメージで簡単に着きます。
これは使用時でも着脱できます。もちろん耐熱グローブなどの対策を必要としますが、
必要な時に設置できるのはかなり便利です。
簡単な紹介はここまで!

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2.カマド型に変形可能!RAPCA(ラプカ)の風防が自由過ぎる!

最初に面白いと思ったのがこの前項で出た風防です。
この1枚1枚設置できるのはかなり面白いと思いました。
これを自分のニーズに合わせれば
カマド型にRAPCAを変形
カマド型の焚火台のようにできます。
冬の寒い時期の放熱板として、指向性を出すことも可能。
現在カマド型の焚火台は大人気で調理もしやすいです。
熱もクッカーに伝わりやすいですからね(^^
また定型だけでないのが嬉しいところ。
RAPCAに一部風防を付ける
風の状態に合わせて、欲しいところにのみ風防を付けられて炎の上がり方が調整できる!
ちなみにこれはホットサンドクッカーでパイをあたため中。
ひっくり返せないので周りを囲んで上まで温まるようにしているところです。輻射熱がやっぱありがたい!
そして風が落ちればまた外して
焚火を楽しむ
むき出しの炎を愛でたりすることもできる。
カマド型からフラッと焚火台まで楽しめる!たしかに自由度が高い!

3.発想次第で調理の幅も広がる!

RAPCAには五徳が付いています
RAPCAの五徳
2本の棒です。しかしこの棒も
RAPCAの五徳
端がまげてあり簡単には落ちないようにしてあるうえに
焚火でチャークロスを作る
フレームに窪みがあってそこに置くことで滑って落ちにくいようにしてあります。
フレームは3段階になり、火力に合わせて高さを調整できます。
なるほどな。
また先ほどの風防と組み合わせれば
一部炎が上に上がる強火ゾーンを作ることができます。
さらに最初の組立画像で思った方もおられるかと思います。
RAPCAのロストルと炭受けの間
この炭受けとロストルの間!ここが調理スペースとして良さそう!
もちろん試してみました!
RAPCAをオーブンとして使用
ここにホットサンドクッカーをいれてピザを焼いてみたところ
ピザの焼き上がり
納得のいく焼き上がり!
上面からの熱によって、生地が焦げずにチーズ面を焼き上がげることができます。
この隙間・・・なんだか宇宙を感じます(^^
是非ここで調理できる器具もオプションで作っていただけないかな(^^
※2020年11月追記
このオーブンはかなり楽しく使える場所です。
ラプカのオーブン
ホットサンドクッカーを使って
無発酵パン
キャンプ場で無発酵パンを焼いたり
無発酵パン
生地から作るピザなどもできます。上面がちゃんと焦げるのも魅力的なところ!
この時の詳しいレポートは「ラプカで無発酵パンとピザづくり!」をご覧ください。

4.火力調整はどうなのか?

中々遊べる焚火台であることは初日で良く分かりました。
しかし実際調理をするとなると火力調整などが出来るか?簡単か?なども気になりました。
それを見るにはやっぱりお米を炊くのが一番かと思い2日目の出撃となりました。
人によって違うと思いますが、外遊び屋はお米を炊くときに
強火で沸かす→吹きこぼれだしたら、中火でお米が軽く踊るくらいの対流をイメージ→最後に強火で水分を飛ばす。
そんなイメージで火加減をしています。お米の詳しい炊き方については「こんなに簡単!キャンプでお米を美味しく炊く方法!
」をご覧ください。
今回は性能テストを含めて慣れない焚火台に加えて普段は炊飯として使わない
スノーピークのアルミパーソナルクッカー
スノーピークのアルミパーソナルクッカーのLを使います。
こちらは2合炊きが丁度なのでソロキャンプでは炊かないんですね。
この慣れないコンビで成功すれば・・・扱いやすいと言えるでしょう(^^
炊き上がりはこちら!
炊飯成功!
大成功!
火力の調整は
着火成功のラプカ
ロストルの面積が広いので、強火で沸かした後に
薪をばらして中火にすることが可能でした。
ちょっと大きいかな~って思いましたが意味のある広さでした(^^
もう一つ高火力が欲しい実験として
チャークロス作成
チャークロスを作ってみました。
チャークロスを短時間で作るには火力が必要ですからね。
早速放り込むと
焚火でチャークロスを作る
1分もせずに煙が吹きあがり
チャークロスから火が出る
すぐに炎に変わりました。なかなかの熱が伝わっているようです。
この後火が落ち着いて5分ほどでおろして完全に冷ましてから開けてみると
チャークロス完成
ちゃんと完成!うん!よい火力だ!

5.RAPCA(ラプカ)の燃焼効率はどう?

焚火台でこれが気になる方もおおいですよね。
かくいう外遊び屋もやっぱりこの点が一番気になる点です。
最初の実験として
火打石とチャークロス
火打石での着火をします。これで熾した種火で
海藻に火をつける
海藻に火を付ける過程が楽であれば燃焼効率は結構良いと言えるでしょう。
海藻に包んで火を起こす
火種を入れて乾燥した海藻に包んで火吹き棒で吹けば・・・
チャークロスで着火!
炎が上がり・・・
焚き火開始
着火しました。この感じなら燃焼効率は高い方だと感じました。
ただ・・・
焚火を楽しむ
ネイチャーストーブのようにほっといてもどんどん燃えるほどの燃焼効率ではありません。
ちゃんと管理してやって、炎を愛でてやれば
サンマ缶を温める
ちゃんと焚火を維持してくれる。焚火を楽しめる焚火台です(^^

6.MAAGZさんの魅力

メーカーのMAAGZさんはいろんなジャンルのクリエイター集団といったイメージを公式HPより受けました。
HPだけでなく製品も・・・
RAPCAの溶接
こういった溶接の感じや
ロゴ
ロゴの焼き付けの跡の焦げ具合?なんだか無骨を感じます。
また・・・
炭受けの止める加工
炭受けを安定させるために小さな窪みがありがっちり炭受けを固定します。
こういう「技」的な物に職人さんの魅力を感じますね。
また・・・製品には関係ないじゃんって思われるかもしれませんが
RAPCAの取説
取説に良い紙を使われています。
RAPCAの取説
中身もシンプルですが分かりやすく説明してあります。
こういうめっちゃ表に出るわけではない部分のこだわりも嬉しい限りです。

7.RAPCA(ラプカ)の基本スペック

では最後にMAAGZ焚火台「RAPCA」の基本スペックです。
◇製品名:多次元型焚き火台RAPCA(ラプカ)風防セット
◇サイズ:組立時355mm x 345mm x 345mm収納時353mm x 345mm x 13mm
◇重量:本体 1,800g、風防 778g
どちらかというとファミリー使用によるサイズです。
◇素材:本体、風防:ステンレス(SUS304)収納ケース:帆布(倉敷帆布)
瀬戸内の民としては「帆布」ではなく「倉敷帆布」まで書いてくれるのは非常に嬉しい!
◇内容物:・フレーム x 2・フレーム固定用ジョイント x 1・灰受けパネル x 2
・ロストル x 1・専用ごとく x 2・収納ケース・風防4枚(前後パネル x 2、左右パネル x 2)
収納ケースがもう少し大きいと収めやすいかな。でも倉敷帆布で収納袋ではなく普段使いで使いたいようなデザイン。
RAPCAの収納ケース
ペグ入れなどでも販売してくれないかな・・・。
と、せっかく何で色々要望まで書いてしまいました。
ちなみに組み立ても難しくはありません。
RAPCAの組立
ジョイントでフレームを固定すると簡単に立ち上がります。
これに炭受けを付けますが
RAPCAの組立
こんな感じで2枚の板をくっつけます。
これを

はめ込んでこの上に
RAPCA全景
ロストルを置いたら完成です。慣れも必要ないシンプルな組立です。
RAPCAの組立
地面からの高さも十分にあるので断熱しなくても地面へのダメージは少なそうです。
ただちょっと残念なのが・・・
RAPCAの組立
先ほどのフレームを固定するジョイント。
これもう少し細いと焚火台の下に薪を入れて乾燥できるのですが
ちょっと隙間が狭いので薪を下に敷くことが出来ませんでした。
まぁ構造上仕方ないですね。

8.MAAGZラプカはこんな使い方も可能!

自重があって安定しているからこその使い方もあります。
ラプカ
流木をハンガーとして使いやすいんです!
サイドの五徳が高いので、これに添わせるように流木を立てて、足元を動かないように固定すれば
簡単に流木ハンガーの完成です!こういう使い方したかったんですよね(^^
ラプカ
調理のスペースも広がるのでしばらくこの遊び方をやりたいと思います(^^

9.最後に

「余白を楽しむ」
確かにその通り!外遊び屋もまだまだいろんな遊び方が出来そうだと感じています。
魚を串で手前に立てれるんじゃないかと・・・・。
おそらく使う人間が違えばまた違った発想の使い方があるでしょう!
「余白」たしかそんな作風のアーティストもおられましたね。
なるほどな。なんかこのRAPCAで遊んでみて、今一度そのアーティストの作品を見れば
もっと理解を深められる気がしますね。余談ですけども。
今回はMAAGZさんより提供いただいた「多次元型焚き火台RAPCA(ラプカ)風防セット」の使用レビューでした。
まだまだ使って追記していきたいと思います。ちょっと要望まで書いてしまいましたしね(^^;
詳しい情報はMAAGZさんのオンラインストアにて!またMAAGZさんの活動は公式HPにて詳しくすることができます。
今回紹介した風防付きは

23,000円となっています。
風防無しの単体は
19,800円となっています。
外遊び屋的な遊び方をするならば風防付きがいいかな~。
いや最初に見た時にカマド型に可変できたのにかなり感動したので(^^
これまでの使用のレポートは
こちらをご覧ください。
ちなみ今回の経験で今まで使っていた焚火台も固定概念にとらわれ過ぎていないか?
そんな気持ちになりました。焚火台って色々な可能性があるものですね。他の物ももっとチャレンジしてみよう!

 

 



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