DODといえばファミリーやグループ、あるいはオシャレキャンパーが愛用しているイメージが強いブランド。
そんなDODが、ソロキャンプ用に新しいテントを投入してきました。
その名も「めんだこテント」。
ネーミングからしてユニークですが、中身はかなり実用的。
今回はシーカヤッカーである私が、この新作ソロテントを徹底的に分析してみたいと思います。
1 「めんだこ」って何?
まず名前の由来になっている「メンダコ」。
深海200〜600mに生息するタコの仲間で、平べったい体に耳のようなヒレを持った姿が特徴。丸っこくてかわいらしい、いわば“深海のアイドル”的存在です。

今回のDODのテントも、その丸っこいシルエットと低めの重心から「めんだこ」にちなんだネーミング。
見た目のユルさとは裏腹に、しっかりキャンプで使えるスペックを備えています。
2 メンダコテントのスペックをざっと確認
| カラー | ブラウン |
|---|---|
| 参考価格(税込) | 39,380円 |
| 組立サイズ(外寸) | (約)W220×D215×H120cm |
| インナーサイズ | (約)W220×D90×H120cm |
| 収納サイズ | 本体バッグ(約)W32×D24×H14cm、ポールバッグ(約)W45×D10×H4cm |
| 総重量 | (約)3.2kg (ペグを含む本体:2.5kg、ポール:0.7kg) |
| 収容可能人数 | 大人1人 |
| 材質 | テント生地:75Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工、遮光コーティング) フロア生地:150Dポリエステル(PUコーティング) ポール:アルミ合金 ペグ:アルミ合金 |
| 最低耐水圧 | テント:2,000mm、フロア:5,000mm |
| UVカット | UPF 50+ |
| セット内容 | テント生地、トップシート×1、メインポール×2、天井ポール×2、ロープ(長)×4本(テントに取付済み)、ロープ(短)×3本(テントに取付済み)、ペグ×15本、ペグ用収納袋、ポール用キャリーバッグ、テント生地用キャリーバッグ、タイベルト×1 |
| その他特徴 | 遮光率:99%以上 |
| JANCODE | 4571697232723 |
収納サイズの合計体積は約12.6L。
バックパックには収められるけれど、UL派には少し大きく感じるかもしれません。
3 DOD「めんだこテント」 特徴を見て行こう!
遮光性能が本当にありがたい
朝日で早く目が覚めてしまう夏のキャンプ。
めんだこテントは遮光率99%ということで、幕内はかなり落ち着いた暗さ。朝ゆっくりダラダラしたい派のとっては、この点だけでも評価が高い。
丸いフォルムが風をいなす
全高120cmと低めの作りで、海辺や高原の風を受けても安定感がある。
背の高いテントほど煽られにくいので、シーカヤックで浜辺に張る時にも安心。
前室が意外と快適
前室部分にフロアがついているので、砂地や小石混じりの場所でも靴を脱いで座れるスペースを確保できる。
寝室と荷物置き場を分けられるのも便利。
分割収納がありがたい
テント本体とポールを別々の袋に入れられるので、パッキングの自由度が高い。カヤックのハッチに詰め込むときや、バックパックの隙間に収めたいときに重宝する。
4 気になるポイント
総重量3.2kgはバックパックキャンプではやや重い
収納サイズ合計12.6LとコンパクトではあるがUL基準では大きめ
前室をキャノピーにするには別売りポールが必要
シングルウォール構造のため、湿度が高いと結露は避けられない
5 居住性はどう?
インナーは幅90cm。
レギュラーサイズのマットを敷いてちょっとした荷物を置けるくらいの余裕。高さは120cmあるので、腰を下ろしても窮屈さは感じにくい。ソロキャンプにはちょうどいい広さです。
ただテント内でまったりしたい方にはちょっと狭いサイズ。
おこもりキャンプをしたい方にはちょっと手狭感はあるでしょう。
しかし前室リビングは椅子とローテーブルを置いて自炊するくらいなら十分。
フロア付きゾーンを使えば、靴を脱いで快適にくつろげます。
6 どんな人におすすめ?
車やバイク、カヤック移動で「背負える快適さ」を求めたいソロキャンパー
夏場でも朝遅くまで寝ていたい人
設営をシンプルに済ませたい人
逆に「とにかく軽量・コンパクト最優先」の登山系UL派には重く感じるでしょう。
7 他テントとの比較表
| テント名 | 価格(税込) | 重量 | 収納サイズ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| DOD めんだこテント | 39,380円 | 約3.2kg | 本体32×24×14cm+ポール45×10×4cm | 遮光率99%、前室フロア付き |
| モンベル ムーンライト1 | 38,500円 | 約1.8kg | 約30×φ16cm | 通気性重視、軽量 |
| コールマン ツーリングドームST | 21,780円 | 約4.4kg | 約φ19×49cm | 前室広め、価格抑えめ |
| Naturehike CloudUp1 | 16,900円 | 約1.5kg | 45×φ12cm 、 | 超軽量、登山向け |
→ めんだこテントは「軽量」よりも「快適性」を重視したソロ用」。遮光と居住性を優先する人には最適です。
8 Q&Aコーナー
Q. バックパックキャンプに使えますか?
A. 可能ですが総重量3.2kgあるため、UL派には重く感じます。大型ザック推奨です。
Q. 夏以外でも使えますか?
A. 春~秋が最適。冬でも使えますが、シングルウォールのため保温性はそこまで高くありません。
Q. 雨に強いですか?
A. 耐水圧はテント2000mm/フロア5000mm。通常の雨なら問題なく使えます。豪雨や強風時はガイロープをしっかり張りましょう。
Q. 前室で料理はできますか?
A. 小型バーナーなら可能ですが、換気を十分に確保することが大事です。入口をキャノピー化すると快適です。
9 まとめ:背負える快適さを優先するならアリ!
「めんだこテント」は、ULテントのような極端な軽さはありませんが、遮光・防水・居住性のバランスが非常に良いソロテントです。シーカヤックやバイクで移動するキャンパーにとっては、ちょうどいい落としどころだと感じました。
背負えるけど快適さも譲りたくない、そんなソロキャンプ派にはかなりおすすめできるテントです。




