キャンプギアが増えていく中、ちょっと気になる新ジャンルのギア「メタル薪」を見つけました。
形状はステンレス製の四角い筒。四方に無数の穴が空いており、これを使うことで「薪や炭の組み方に空間が生まれ、燃焼効率が上がる」という触れ込み。
炭火料理を愛してやまない私としては、これは試さずにはいられない。
とはいえ、「本当に効果あるの?」「小型の焚火台でも使える?」と疑問も多い。
今回は、定番のユニフレーム製ではなく、あえてノーブランド品を購入し、ソロキャンパーに人気の小型焚火台「B-6君」で実際に使ってみたリアルなレポートをお届けします!
1 なぜユニフレームじゃなくノーブランドを選んだのか?
まず先に言っておくと、メタル薪といえば「ユニフレーム」が草分け的存在。
真っ当なキャンパーなら、まずはそこを選ぶのが筋…なのかもしれない。
しかし、今回選んだのはノーブランドのメタル薪。
「値段に流されたんでしょ?」と思われそうだが、実は逆。
今回購入したノーブランドの方が価格が高かった。
では、なぜそちらを選んだのか?その理由は「サイズ感」にある。
今回使いたかったのは、ユニフレームのB-6君というソロキャンパー御用達のコンパクト焚火台。
限られたスペースの中で使うため、ユニフレーム純正ではサイズが合わず、より小型の製品を探した結果、ノーブランドのメタル薪にたどり着いたわけだ。
👇今回購入したのはこちら:
2 実際に使ってみた!検証スタート
▼1. メタル薪の中に着火剤を入れて火をつけてみた
最初のチャレンジは「メタル薪の中心に着火剤を入れて、そのまま着火」。
四方に空いた穴から空気が入り、効率よく燃える…という期待を胸に点火。
……が、結果は失敗。
火は炎が上がる物の炭全体に火が回らない。
着火剤単体では熱量が足りず、空気の流れを生かし切れなかった印象。
また着火剤を中に入れてしまったのでじわじわ燃えて火力が足りなかった可能性もありました。
▼2. 火を熾して、炭を省エネ的に燃やせるか試してみた
次に挑んだのは火を熾してその中にメタル薪を入れて燃焼効率を上げて、火力をあげる作戦!
しかし、結果はやや残念。
確かに燃焼はしたが、火力が全体的に弱い。
特にB-6君のような小型焚火台では、炭の総量が少なく、メタル薪で炭の量が減るため熱源として弱くなりました。
、湯を沸かす程度ならいけるかもしれないが、肉や魚をしっかり焼くには物足りない火力だった。
3 分析:問題はギアではなく「焚火台のサイズ」だった!
結論から言うと、メタル薪の良さを活かしきれなかった一番の原因は焚火台のサイズだ。
小型焚火台では、燃焼スペースが限られているため、空気の通り道ができても全体の炭の量が減ってしまい、熱量そのものが不足する。
燃焼効率が上がったとしても、それを活かすだけの「炭の量」がなければ、本末転倒。
つまり、メタル薪の良さは一定の火床サイズと炭量を確保できるミドル~ラージサイズの焚火台でこそ発揮されるのではないか、というのが今回の仮説だ。
4 推論:どんな焚火台に向いているか?
今回の経験から、メタル薪が活躍するシーンは以下のようなものと考えられる。
◎ 向いている焚火台・コンロ
燃焼スペースが広く、炭を多く置けるタイプ
薪を縦置きで組める構造のもの
焚火メインで、炭火調理より「炎と雰囲気」を重視する場面
× 向いていない焚火台
小型・ソロ用の焚火台(B-6君、ピコグリル293など)
炭の量が制限されるミニマム構造
炎よりも「高火力で調理する」目的がメインのシーン
つまり、「火を眺める焚火」なら効果がありそうだが、「ガッツリ調理」には不向きというのが現時点での印象だ。
5 まとめ:メタル薪は道具と目的を選ぶ!
今回の使用レポートを通じてわかったことは、「メタル薪」は確かに空気の流れを改善し、燃焼効率を上げる可能性はあるものの、それを最大限活かすには道具の選定が超重要ということ。
✔ 結論:
小型焚火台(B-6君)では、メタル薪の恩恵は薄かった
炭の量が足りず、熱量不足に陥った
炎を楽しむ焚火用途や、大きめの焚火台では効果が期待できそう
✔ これから買う人に伝えたいポイント
「小さい焚火台でも効果的!」という期待は少し危険
焚火を楽しむスタイルで導入するのがベスト
使いこなすには、ギアの相性とセッティングがカギ!
メタル薪はまだ新しいジャンルのギアだけに、これからの可能性もありそう。
今回のレポートが、導入を考えている方の参考になれば嬉しいです!
またこれから使い込んでいきますので、随時更新していきます。




