キャンプギアのおススメ記事はたくさんあります。
大枠が同じものが多くライターさんの実際使った使用感が伝わってこない事が多くないですか?
この記事ではこれまで10種類以上のキャンプマットを使用してきたキャンパーの外遊び屋が実際所持して使用してきたキャンプマットを使いながら詳しく解説していきます。
キャンプの快眠をサポートする大事なキャンプマット!
沢山のメーカーさんが同じようなスペックで販売されています。
マット選びに迷ったときの参考に!
外遊び屋がこれまでの経験を基に以下のことをお伝えします。
①実際の使用して感じたメリットデメリット
②こんな方におススメ
さらに同じ種類でも違いがあるので詳しく紹介します。
【外遊び屋】
自然体験施設やキャンプ場勤務を経たシーカヤックガイド。
雑誌「カヌーワールド」取材協力及び同行。
キャンプブログは2017年8月より毎日更新。
500記事を超えるキャンプギア使用レビュー作成と使用経験を持つライター。
1 キャンプマットのメリットと基礎知識!
キャンプマットを使用するメリットは大きく2つあります。
①地面の凸凹を感じず寝転んだ時の感触を快適にする
②冬場の底冷えなどの熱から体を守り快適な睡眠を得る
眠れないキャンプは疲労につながるので、失敗せず自分に合うキャンプマットを選ぶ事はキャンプや車中泊の成功に重要事項になります。
まずは個別の商品を見る前に一般的なキャンプマットの基礎知識を紹介します。
キャンプマットは3種類!
キャンプマットは「エアーマット」「インフレーターマット」「クローズドセルマット」と3種類あります。
寝心地・収納サイズ・使い方が違うので後で詳しく解説します。
キャンプマットのスペックの見方!
キャンプマットにも数字的スペックがあります。
使用サイズが60×190cm前後の物が多いです。
快眠を求めるなら寝返りが打てる80cm以上の物、コンパクトに持ち運びたいなら60cmの物がおススメです。
また「R値」が表記してあるものがあります。
「R値」は「熱抵抗値」といい断熱の目安となります。
冬場は地面からの冷気を遮断するためにR値を重視して3以上が推奨されています。
冬キャンプをメインでする場合はこのR値を重視するのも一つの手段ですが、実際絶対視する必要はない数値です。
R値は加算できR値2と1の物を重ねて使えばR値は4となります。
複数枚持っていける環境であればR値が低くても対応できます。
また使っていると実感するのですが、冬場は地面からの冷気を遮断するとはいえ夏場は体温を放熱してくれず暑く感じる事もあります。
「R値が高いからいい」ではなく使用環境での目安であることは覚えておいてください。
以上知っておくと選びやすくなるポイントを紹介しました。
次項からキャンプマットの種類を詳しく説明していきます。
2 種類①エアマット!収納コンパクトで携行が楽!
エアマットは空気を入れて膨らませるマットです。
外枠の生地だけなのでコンパクトに収まり軽量なので携行に便利です。
外遊び屋のようにカヤックなど積載量が限られているキャンプをする方が使いやすいキャンプマットです。
エアマットの種類
エアマットはポンプ付きとポンプ無しの物があります。
ポンプ付きの物は足で踏むことで空気を入れることができますが、ポンプ無しの物は自分で吹き込むか電動ポンプ別途購入し携行する必要があります。
一見ポンプ付きの方が便利に感じますが、肺活量が多い方は大きく10回息を吹き込めば完成するので短い時間で設営することが可能です。
他にも枕付きの物があります。
枕は一体型の物が多く空気を入れると高さを低くすることができないので、低い枕が好みの方は避けるもしくは枕部分だけ空気を入れる物を選ぶ方がいいでしょう。
エアマットのメリット
エアマットは柔らかいので地面の凹凸を吸収してくれます。
値段も3,000円前後の物もあるので格安で手に入るのも嬉しいギアです。
またコンパクト収納かつ軽量は他のタイプでは実現できないレベルに達します。
柔らかい分寝心地はよく使い勝手のいいキャンプマットです。
エアマットのデメリット
空気のみで成形しているので穴が開くと全く意味がない物になります。
商品によっては修理パッチがついていますが、無理な扱いには注意が必要です。
また空気で形作っている分、局所的に膝をついたり手をつくと地面に当たってしまう事もあります。
体を横にする程度では地面を感じることはありませんが、膝をついたときに下にある石に当たるという事はあります。
そしてよくエアマットは空気層は断熱性が低いと言われます。
冬場には向かないと言われますが、他のマットと併用できれば克服できますし夏場は放熱してくれるので寝やすくなります。
使用しているエアマット
外遊び屋が現在愛用しているのは2つのエアマットです。
①VASTLANDのエアマット
とにかく収納がコンパクトなエアマット!
ポンプや枕がついていないシンプルな形です。
カヤックキャンプの為に購入したマットです。
詳しい使用感は「【最速レビュー】VASTLAND「コンパクトエアマット」ファーストインプレッション!」をご覧ください。
・使用時:幅55cm×高さ4.5cm×奥行190cm
・収納時:直径10cm×高さ22cm
・重量:400g
②AirEaseのエアマット
ポンプ付きだけどコンパクトになるエアマットです。
シビアな積載でなくキャンプが目的の時にはこちらの枕付きを使用します。
生地の肌触りが良いのでナイロンのペタペタ感が苦手な方におススメです。
・使用時:195×70×10cm
・収納時:11cm×24cm
・重量:752g
初めてエアマットを買うならAirEaseがおススメ。
価格も手が出しやすく、他のポンプ付きの物とも比べてもコンパクトな収納です。
VASTLANDのエアマットは一通りキャンプを体験して「エアマットでコンパクトな物が欲しい!」と明確な方向性が出ている方にあおススメです。
3 種類②インフレータブルマット!寝心地が良い!
インフレータブルマットは中にウレタンなどのが入っていてその膨張で自動で空気が入ります。
その中のウレタンの加工具合によって軽くしたりコンパクトの収納できる様にすることもできます。
中にウレタンがあることで敷布団に近い寝心地があり快適に睡眠できます。
寝心地を徹底的に追求したい!そんな方におススメのキャンプマットです。
インフレータブルマットの種類
インフレターブルマット厚さが2.5cmから10cmまで様々な厚さのマットがあります。
また自動膨張で空気が入りますが、収納袋などがポンプになっていて空気を送り込むことができるようになっている物もあります。
口で空気を吹き込むと湿度が高くなるのでウレタンマットの復元力が徐々に弱まってきます。
またカビの発生の可能性も出てくるので長期間使う場合にはポンプ式がおススメです。
インフレータブルマットのメリット
厚さも色々ありクッションのような寝心地なので馴染む人も多いキャンプマットです。
バルブを開けるだけでウレタンが膨らんで自動的に膨張していきます。
手間がかからないのもメリットの1つ。
またコンパクトになる厚さ2.5cmの物や断熱や凸凹を全く感じさせなくなる厚さ10cmなど選択肢が広いです。
車中泊の時に使うなら厚さ5cm以上のインフレータブルマットがおススメです。
インフレータブルマットのデメリット
厚さがある物はコンパクトになりません。
ファミリーキャンプなど数を揃えなければいけない時には厚手のインフレータブルマットは車の積載スペースを消費してしまいます。
またウレタンの形状や質感によって厚味ほどの恩恵を受けない事もあります。
格安の物だと厚味はあっても寝心地が良くない。そんなこともあるマットです。
購入時には口コミなどしっかり確認する必要があります。
おススメインフレータブルマット!
残念ながら外遊び屋のものは既に廃版になっていたので、スペックが近いおススメマットを紹介します。
①イスカのインフレータブルマット
こちらは2018年2月の車中泊の画像です。
長らく愛用していたイスカのマットが破れてしまった最後の使用時の画像。
残念ながら経年劣化で裂けてしまいました。
しかしキャンプの初期からカヤックキャンプの寝床として活躍してくれたイスカのインフレータブルマット!
いまでも思い入れがあります。
モデルチェンジしたので少し変わってきていますが、安心して購入できるメーカーさんです。
・使用時:165×50×2.5cm
・収納時:12.5×26cm
・重量:540g
②VASTLANDのインフレータブルマット8cm
外遊び屋も8cmの物を持っています。10cmの物は試しに使ったことがありますが寝心地の差が分かりませんでした。
むしろこの2cmを求めるよりもウレタンの密度の差の方が寝心地に影響与えます。
この厚みになると寝心地はまさに布団と変わりません。
しかし車中泊などは厚みが増すと天井が近くなるので必ずしも厚い物がおススメではありません。
厚すぎず適度な厚さ。その厚味が8cmだと思っています。
・使用時: 190×66×8cm
・収納時:19×60cm
・重量:2500g
ソロキャンプなど初めてのエアマットにはインフレータブルがおススメですが、車の積載など不安がある方はあまり厚味の無い物を選ぶ方が収納が楽です。
通常のキャンプ場くらいフラットな地形なら2.5cmも8cmもそれほど大きく変わらないと感じています。
4 種類③クロースドセルマット!無骨派ほど使ってほしい!
既に形は出来上がっていて蛇腹のように折りたたむことでコンパクトにするクロースドセルマット!
現在キャンプ技術の粋であるエアマットやインフレータブルに対して昔からあるオールドタイプ。
しかも今も変わらぬ魅力を発揮し続けるキャンプマットです。
クローズドセルマットの種類
クローズドセルマットにも外遊び屋的に気になる種類があります。
それがスポンジであるかこーティンしてあるか?の差です。
サーマレストは表面に防水加工が施してあり濡れても拭けば水分を感じません。
しかしスポンジ状の物は濡れると水を吸収することがあるので、寝袋などに影響を及ぼす可能性があります。
外遊び屋はカヤックキャンプで濡れる環境で携行することがあるのでこの差が非常に大きくなります。
一見同じように見えるマットも種類はあります。
クローズドセルマットのメリット
広げるとすぐに使えるのがクローズドセルマットの大きなメリットです。
しかし外遊び屋が感じる大きなメリットは破損してもその機能を失わない事です。
火器の近くでもマットを敷いてごろりと寝転ぶことができます。
爆ぜることで火の粉が飛んでも機能を損なわないからこそ使える場面です。
場合によってはテント内にエアマット、焚火の横にクローズドセルマットと2枚のマットを携行する事があります。
タフ環境を好む方程選んで欲しいのがクローズドセルマットです。
また収納サイズの割に軽量で持ち運びやすい点も大きなメリットです。
クローズドセルマットのデメリット
厚味が薄いのでクッション性が期待できないのがクローズドセルマットです。
銀マットと同じ感覚で、寝床に布団のような感覚を求める方には「痛い」と感じる事もあります。
また使用し続けると弾力が無くなり薄くなるという現象も起きます。
タフなので長く使えるマットですが、経年劣化も目に見えます。
使用中でおススメしたいクローズドセルマット!
色々使いこんできたからこそ思い入れが強いクローズドセルマット!
その中でも使用中の中からおススメしたいマットを紹介します。
①サーマレストZライトソル
キャンプマットと言えばこれを思い浮かべる方も多いはず。
ザックに挟んでバックパッカーが歩いている姿がなんともかっこいいです。
しかし外遊び屋が選んだ理由はカヤックのデッキに積んでも浸水せず、また万が一の時にはフロートとして使える点。
シーカヤックのデッキは濡れる可能性が高いですが、これは拭けばそのまま使えるので水辺でも安心して使えます。
また前述の通り焚火の近くで寝転がる時のも使えるので野営を目指す方にはおススメしたいキャンプマットです。
・使用時: 51×183×2cm、
・収納時:51×13×14cm
・重量:410g
②BUNDOKフォールディングマット
2,000円前後で手が出しやすくまた扱いやすいクローズドセルマット。
YouTubeではじゅんいちダビッドソンさんも使用していることがあります。
安価、使いやすいマットですが使い続けると徐々にスポンジがつぶれてきます。
安価ですが保温性があるので1年間座布団代わりに使いました。
少し薄くはなったもののまだまだ現役で使えるマットです。
スポンジ生地なので濡れると吸収しますが、タフ環境での使用は頼れるマットです。
長く使われるには理由があるタイプのキャンプマットです。
軽量で持ち運びやすい点は便利ですし焚火の近くで使える事は他のマットに無い大きなメリットです。
5 迷わないマットの選び方総括!
使用しているエアマットの実例を紹介しながら各マットの特徴を書いてきました。
ここまでくると聞かれそうですね。
結局どのタイプがおススメなの?
これに関しては胸を張ってお答えしましょう。
自分のスタイルをよく見なおして何がしたいかを明確にして!
実際そう思っています。
使用シチュエーションを考えてメーカーさんは開発されています。
必殺のオールマイティは存在しませんよ。
もし「マットはこれ一択」というのであれば、選択肢とキャンプスタイルの幅が狭いと思います。
自分が目指すものは何なのか?
そこが必要ですね。
キャンプギアはツールです。目的ではありません。
自分がやりたいキャンプが見つかれば自ずとどのタイプがベストか感じてくるでしょう。
その時の1つの体験談としてこの記事を読んでいただけると幸いです。