これはあまりよくない事である。

アウトドアやキャンプはまったりする事こそあれ、アドレナリン爆発はあまりよい事とは思っていません。
特にアウトフィッターとしてはアドレナリンでヒリヒリするような体験は安全面を考えても良くはありません。しかし!

 

偶に求めてしまう

 

罪悪感ですかね。
また現在カヤックに2カ月乗らないという緊急事態!このなまった体!ひりひりすることで活を入れたい!
そんな気分ですかね。
そんなヒリヒリアウトドア体験のレポートです!

1 海況を読み、程よきを知る!

カヤックガイドとして瀬戸内海に慣れ親しんでそれなりになります。
しかし「瀬戸内海」と一口では表せない海の状況。まだまだ「海を知っている」とは言えないこの身です。
今回は3月の漕行!
小春日和とはいえ水温は2か月遅れの1月!
海に浸かる
正直冷たい!
しかしこの芯に刺すような冷たさが「海にいる」という事を体に染みつかせます。
陸にいるとなまっている感覚。その感覚が「お前なまっているぜ」という事を教えてくれます。

 

海から教わることは多い!

 

今回は動きやすいマリンシューズを着用して本気モードです。

足の裏の感覚を伝えてくれて踏ん張りがきくのでカヤックには持って来い!
そして漕ぎだす海!
海に出る

3月の海は決して穏やかではない!
温かくなると鏡のようになる瀬戸内の海も風のある3月はややうねる。
瀬戸内の波の特長は波の間隔が狭い。
太平洋や日本海は経験上うねる様に波が来るが、瀬戸内海は次々に連続攻撃のようにやってくる。
その分艇のぶれも大きい。
そんな中を進んでいきます。
春の海は波がある
正面と右!そしてその奥にも白波がこれから立つことが分かります。
カヤックで波をかぶると単純に冷たい!体温が完全に奪われるわけではないけど、やはり被りたくはない。
そう思って必死に波間を抜ける。

この感覚!
決して「まったり」ではない。罰ゲーム程度のリスク。アドレナリンが出てくるのが分かる。そして

 

冷た~~~~~~~い!

 

波をかぶる。
そう!この緊張感が欲しかった!
もちろん予報、そして海況を見て判断しているので危険性はほぼない。
それでも揺れる艇、そして冷たい波。
感覚が研ぎ澄まされるのを感じます。

この時間が良い!

 

カヤッカーでよかった!そう思える時間
カヤッカーの見る景色

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2 ヒリヒリの合間のまったり砂浜タイム!

それほど長くは漕いではいない。いつもの庭のような海である。
そしていつものキャンプ地の状態チェックを込めて上陸。

砂浜に到着

風裏に当たるここならば濡れた体をこれ以上風にさらして体温を下げることはない。
久しぶりにきた浜にはイノシシの足跡もなく平穏を取り戻したようです。
ここでとりあえず体温を取り戻すために休憩!
風がある海
今回はカヤックに入るコンパクトなチェアとテーブルを持ってきました。
いつもは寝転がりながらダラダラですが、チェアも悪くないのでは?
さらに小さくなるテーブルとチェアをカヤックで積んでみたかったという事もあります。
設営が済んだら小さな焚火を始めます。
焚き火でお昼ご飯
既に販売を終了したドイツの焚き火台フレックスファイヤー!6枚パネルで大きく使う事もでき、今回のような簡易的なコンロ代わりに4枚で使う事もできる焚き火台。
ちなみに4枚パネルで使うのは初めて。
最近ファイヤボックスG2もいいなと見ているけども使い勝手は変わらないと思っています。

G2の方が少し大きいかな。
煙突効果で湯を沸かしながら焚火の暖を取る。
そして目の前には瀬戸内の多島美

これが好きだ!

 

そんな時間です。
キャンプ風景
うまい!

 

温まる!浜に上がってからはツナギを着て体は保温してあるものの濡れているシャツは最初は冷たかった。
でもこの熱いカップヌードルシーフード!

 

温かいということは贅沢だ!

 

体の中からくる温かみの身震いが心地よい。
しっかり食べてダラダラと、ここまでヒリヒリしたアドレナリンを出した分、ギャップで心が安らぎます。
トング
こういった小さな楽しみには小さな火ばさみがぴったり。
使ってきた分味が出てきました。

使うにはコツがいるけども、それを使いこなすのがまたヒリヒリするポイントです。
ブッシュクラフトやULキャンプの方には挑戦してみると楽しい火ばさみ。
コーヒーを飲む
そんなことを思いながら食後の甘いコーヒー!
これからも冷たい海に出る。この暖かい甘さが恋しくなるでしょう。
アッシュキャリーで持ち帰る
火が消えたらアッシュキャリーに燃えカスを入れて持ち帰り。
アッシュキャリー
程よく温かい。一瞬カイロにしようかと思うけどもそれはやめておこう。

火傷しても嫌だしね(;^_^A

3 潮の流れを感じて帰途につく

一休みして暖と食事をとったら帰途につきます。
春の海の午後は風が吹くので早めに帰った方が安全。
いくら「ヒリヒリしたい」と粋がってみても安全が一番。
出艇早々画像がとれないくらいの忙しい波に合う。
島と島の潮の流れが別の流れてとぶつかっている場所。
下から突き上げるような波がしばらくたっている。ヒリヒリしてきてアドレナリンが吹き出てくるのを感じます。

しかしそのたびに掛かる海水!文字通りぶっかけられた冷水により冷静さを取り戻す。
この感覚!

 

海だ!

 

海の様子
往路よりも風が吹いている。
でも白波は立っていない。

 

潮が変わった

 

潮の流れと風の向きが反対だと白波が立ちやすい。今回は同じ方向に流れているので風はあっても波の邪魔は無い。
面白いものだ!
カヤックの海渡り
できればもう少しヒリヒリしたい気もしたけども安全第一!今日はこのくらいで着陸。
半日のカヤッキング!良い時間でした。しかし!
春の日差しの日焼けと被った海水のせいか、帰ってから顔が

 

ヒリヒリした( ;∀;)

 

4 編集後記

今回久しぶりのカヤックという事で自分のスキルを確認したいという点がありました。
漕ぐテクニックではなく、海況を見る事。
だいたい思った通り、そして想像した程度の海となりました。
また体もそれほどなまってなく、思うようについてきたという感じですね。
とはいえ「アドレナリン」を出すためにアウトドアをする事はガイドとしてもあまり好きではありません。
出た以上必ず無事帰るというのがアウトドア愛好家の責務であると考えています。
またその力量に合う事を選べるという事もスキルだと考えています。
今回は少しヒヤッとすることもあるかなという程度。やはりその程度でした。
いや海水は「ヒヤッと」では済まないくらい冷たかったですよ。
でもいい運動とリハビリになりました。
今回カヤックに積んでいったチェアはワンタッチで開いて使える物です。
砂浜は砂が細かいのでヘリノックスの設営時に砂が噛むのが嫌だったのだったのでこちらにしました。

組立が2ステップなのでヘリノックス型のチェアの組立が面倒だと思っている方は是非見てみてください。
また使ったテーブルはMoolenceのテーブル。

 

天板が耐熱なので焚火好きの方にはピッタリです。
また今回は灰を持ち帰る様にアッシュキャリーを持って行きました。

かさ張らず丈夫なのでソロキャンパーの方はぜひ持っていて欲しい物ですね。

 



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