じりじりと焼けるような日差し
太陽さえ溶けている画像を並べる天気予報サイト
不要不急の外出を訴えるメディア
しかしなぜだろうか
なぜキャンパーは外に出たがるのであろうか・・・。
抗えない見えない力に導かれて
敢えて言うならば
そこにキャンプできる環境があるから!
ただキャンプに出るだけではない!
前日の反省!
センターのポールは邪魔になるという事実を生かして2ポール二股に変形!
サイドをアップして風通しを良くするバージョンアップ版!
日が差し込んでも必ず影ができるようにシェルター型を選ぶ。
日から守り!熱がこもりがちなロースタイルに風を通しさらに文明の利器を投入する!
そして出入りのしやすさを重視した二股構造!
無論パーツをもってきたわけではない。
1つのリングにポールの先端を2本ぶっ刺すという力技!
単にまったりしたいだけじゃない。
楽がしたいだけでもない。
自分だけの基地を作る!
DDタープのようなメーカー品ではない。2000円台で買える格安タープ!
酷暑の環境下、外に出たがるキャンパー。
不思議であるが、心にあるキャンパー魂が脳に強い支持を下す。
さぁ・・・フィールドに迎え・・・・
なぜキャンパーは矛盾するのか?
わざわざ酷暑の中フィールドに向かいそこで涼を求める設営を行なう。
ふっ!思った通りだ!
海風は陸と違い海水に冷やされ、町の風とは違う涼を届けてくれる。
シルバー加工された格安タープは日差しと熱を遮断してくれる。
海辺にできた「涼な空間」
成功したのは疑う余地もないキャンプスキルのお陰である。
暑い中に完成したこの空間で寝転び微睡む。
「非」日常
そんな空間である。
しかしキャンパーとは矛盾するを抱える存在である。
なぜか?
それは外遊び屋でもわからない。
焚火を始めてしまう。
しかも
熱を楽しむかのように前回よりも大きい焚火台選んでしまう。
不思議である。
しかしどこからかわく満足感!
涼を求め火を求める
これがキャンパーの矛盾という物か・・・
ただこの瞬間の為に
汗をかかないために涼空間を作り、そしてそれを否定するがごとく大きな焚火をする。
矛盾である
しかしその先にあるもの・・・
二人分の湯を沸かし
二人分のインスタントコーヒーを淹れ、暑い中熱い物を飲む。
これが朝食抜きで設営をした身にひどく沁み込む!
うまいのだ!
そう!うまいのだ!
夏は塩分と水分!焚火の側で汗をかく。
セオリー通りならここは塩分のはずである!
しかしその後に飲むこの甘いコーヒーがホントにうまいのだ。
良いインスタントでもない。水だって水道だ。
でも空腹でカロリーを欲する体のせいか、はたまた開放的な環境のせいか
くぅ!うまい・・・
味に対して敏感になっている体がすべてを受け止める。
それがまたいい!
熱いコーヒーを文字通り啜りながら、朝食の準備に入る!
バンズを温め
ハンバーグを焼き
簡単ハンバーガーの出来上がり!
夏場は水分が足りないのでパンはあまり食が進まない。
出来れば水分が多い物の方が食べやすかろう
しかしこれがホントにうまいのだ!
鉄板で焼きながらもガッツリ焚火の煙で燻されたバンズとハンバーグは香りも良い。
大きめの一口で頬張ればたちまち口の中の水分を持っていかれる。
そこに冷めてきたコーヒーを流し込み一気に胃に納める。
何ともバランスが悪いような味であるが、癖になる快感
うまいだけではない
あっという間に平らげたハンバーガー!
食後のデザートまで準備してある。
これまた口の水分を全部吸い取る勢いの最中!
そのパサパサを緑茶で治める。
あぁウマイ!
この瞬間!この瞬間(とき)の為に・・・
なぜだろうか。
涼を求めて張る空間。
そこに熱さ!水分を取られるキャンプ飯にデザート!
それを食べる!矛盾している。
効率的ではない。そう感じる。
しかしこれは決して矛盾してはいないのだ!
楽しいと思う事を全力でやる!
キャンパーの心である。
一見他人からは矛盾を感じたり、なんでそんなことをと思われたりもする。
しかし方向性の無いように見えるこれらの行動は実は一貫しているのだ。
自分のこころのベクトルがそれに向いているから!
それだけで十分であろう!
【外遊び屋】
自然体験施設やキャンプ場勤務を経たシーカヤックガイド。
小豆島を一泊二日で漕破するカヤッカー!
雑誌「カヌーワールド」取材協力及び同行料理長(17号当時)
キャンプブログは2017年8月より毎日更新。
500記事を超えるキャンプギア使用レビュー作成と使用経験を持つライター。