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その日は雨でした。
いや実際的に雨予報が出ながらの晴天。
雨が降る予想時間を過ぎても雨の気配なくこのまま過ごせるとそのキャンパーは踏んでいました。
「今日も帰って薪ストーブで温まりながらダラダラ時間を過ごそう」
そう考えて運転する車は音も軽やかに、渋滞に巻き込まれる時間さえ妄想でいっぱいでした。
それもそのはず。先日頂いたエアファンが凄く雰囲気もあり、温かさも提供される優れもの。
これを眺めながらダラダラと時間を過ごすだけで疲れなんて炎と一緒に灰になります。
楽しみだ!そんなルンルンな気分!
「今の若い人はルンルンなんていうのかな?」
どうでもいい発想さえも楽しい時間でした。まだ空には雲も見えません。また冷え込みもなく絶好のアウトドア日和だと感じていました。
スマホに雨雲警報が出るまでは
帰って準備をしている瞬間。そいつはいいました。
「15分後に雨雲が来ます」
え?って思い空を見上げると暗いながら雲が広がっていることが分かりました。
「これは降るぞ!!」
急いで薪ストーブを撤収!その過程で無くなる一つの部品!しかし暗い現状では発見は難しい。
そしてゆっくりと、最初はぽつぽつとそしてだんだん本降りになってくる雨。憎いくらいに当たる雨雲予報。
「部品を探すのは明日だな。雨で流れるものじゃないし」
ひとり呟きウッドデッキに戻ります。この時は考えたくなかったんです。
今日は薪ストーブで遊べないという現実を!
諦めきれずにデッキで雨の気配を見ながら、とりあえず準備していたビールをあけて飲み干します。
奥にみえる薪ストーブの設置場所がむなしくカメラに写ります。
「そろそろ焚火シートも変えなきゃな」
まだ受け入れられぬ現実!
オイルランタンを眺めながら、やっと現実に戻ります。
「この状況を何か楽しめることは無いだろうか・・・」
とりあえず本麒麟を1本飲み切ったところで思い出しました!
今日提供頂いた生牡蠣があるじゃないか!隠岐の島は島風生活。楽天市場店さんよりこの日届いたものです。
雨の中!デッキで雨音を聞きながらじっくり日本酒と生牡蠣を楽しむ!
「ありやんか!」
火を着けることを断念させた雨が一気に音を楽しむアクティビティに変わりました。
冷凍の岩ガキですが、1時間ほど水に浸ければ解凍されて食べることができます。
岩ガキが解凍されるまでお酒を飲みながら雨の音を聞く!
さっきまであれほど恨んだ雨が一気に時間に付き合ってくれる存在となりました。
耳だけではありません。目の前にはこの大きな岩ガキです。もう心は牡蠣に夢中。
いや絶対美味しいよな!
5つ入りですが今日食べるのは3つにします。クッカーに水を張り牡蠣を入れて待ちます。
少々雨に濡れても大丈夫なサーマレストを出して横になりながら、時折起きてお酒を口に運びそしてまた寝転がって雨の音を聞く。
SNSを開いてタイムラインを確認、楽しそうな懸賞に応募。時間がゆっくり流れるシチュエーション!
しかしあっという間に経つ1時間。
「もう時間が経ったのか」
そんな気分ですが、待ちきれぬ牡蠣への想い!
手に取るとその重さから中身の大きさが伝わってきます。
説明書通りの作業で簡単ストレス0で開く岩ガキ
殻の大きさは既に前にアップしております。その貝の中一杯埋め尽くす牡蠣の大きさ!にやっと笑って
「あの重さは伊達じゃなかったか」
なんて一人でつぶやいて見たり。
3つ剥いてクッカーにもる。この迫力!
クッカーもフライパンセットだと色々出番がおおいな。
なんとも綺麗!輝く牡蠣です。最初は一口で!
「うわ!濃厚!」
思わず挙げた声で口の中に空気が入り、さらに磯の香りがいっぱいに広がります。
この香りを逃がすまじと一気に日本酒をあおり体内にしまい込みます。
「うまい」
牡蠣とは違う岩ガキの風味!しかし同じ系統でもある味。海のミルクという表現がぴったり。
そして日本酒で完成する。
「あぁ幸せ!」
雨の中、ウマイ牡蠣を食べ美味しい日本酒を飲む!
最初は一口で食べた物の、次からは少しずつ、日本酒もちびりちびりと海の風味を広げながら楽しむ。
味が飽きるとすでに想定されているのかオリジナルソースがついていました。
ちょっとピリ辛のトマトソース的な物。
着けると牡蠣の荒々しい磯の風が柔らかくなりました。
こちらもウマイ!
流石よく考えられた岩ガキを知り尽くした島風さんのオリジナルソース。
酔った頭で島風さんに絶賛を送ります。
雨なのでこの想いが隠岐の島まで届くかは分かりません。
しかしこの岩ガキは、雨で絶望を感じた一人のキャンパーの心を救ってくれました。
「うまい!」
ただそれだけで幸せ!