外遊び屋です。
バーベキューやキャンプで最初の難関は火起こしだと思います。
徐々に道具にお金をかけ出すと、火起こし器を購入したり、火が起きるコツを掴みだしたり
難関というよりも楽しみに変わってきます。
とはいえ最初の火熾しの緊張感は誰しも味わうものだと思います。
今回はこの火起こしを着火剤の使い方で失敗が少なくなる方法を紹介します。
外遊び屋もしっかり試した方法です。
分かりやすく着火剤の種類と、コツ、そして実践編で説明したいと思います。

1.着火剤の種類を知って使ってみよう

着火剤と一口に言っても、様々な種類の物があります。
まずはその特性を知っていただきたいと思います。
①火力最強?文化たきつけ
ホームセンターなどで最もよく見かけるものではないでしょうか。
文化たきつけ☆木炭・練炭・豆炭・石炭・オガ炭・薪用簡単着火剤・屋外用(火おこしグッズ)
こちら!木の繊維に灯油が染み込ませてあります。
その木が燃えるわけですが、すごい勢いです。文化たきつけが着火剤最強という方もおられます。
事実これなら少々湿気た薪でも火をつけてしまうほどの火力!
燃焼時間も長いので、火力と時間で炭の温度を上げて着火しやすいです。
ただ着火時には灯油を燃やした匂いが出て、燃え尽きる前に食材を置くと、灯油の臭いがすることがあります。
また保管中に灯油が乾いてしまうと、ただの木クズになるので、火力が落ちるどころか着火しづらくなります。
保管の際にはジップロックなど2重にしておき、早めに使う事をおススメします。

②燃焼時間の長い自然の木クズ系着火剤
UNIFLAME(ユニフレーム) 森の着火材 665800
続いては木くずとロウをメインに作られた着火剤です。
灯油系の脂を使用していないので炎の勢いは弱いですが、燃焼時間は長いのでじっくりと火を熾せます。
大きい炎が上がるわけではないので、落ち着いた炭の扱いが出来ることが魅力です。
また食材に臭いが付きにくいのも便利なところ。ちょっと慣れるとこちらの方が燃焼時間が長い分だけ扱いやすいかも。

③ジェルタイプの着火剤
外遊び屋が最も苦手なタイプの着火剤です。
BUNDOK(バンドック) ジェル 燃料 260g BD-359 着火剤 炭 火起こし たき火 クリア
ジェルを炭の上に垂らして、それに火をつけ炭に着火させる形式です。
このタイプは炎が見えづらいので、火の上に炭を置いて着火させる外遊び屋は扱いづらいんです。
またジェルが垂れて欲しいところに火が起きないことを何度か経験しているので外遊び屋のスタイルには合わないんです。
一方で、これを炭の上にたっぷりかけておけば、火がしばらく上で燃えて自然に着火するので好んで使用する人もいます。
燃料の臭いがあるので確実に燃え切ってから食材を置くことをおススメします。

④着火が簡単な成形炭
着火 豆炭500g
バーナーで炙れば周りについた着火剤で簡単に着火してくれる豆炭などの成形炭。
これだけでもバーベキューはできますが燃焼時間が短く、火力も弱いのでバーベキューには不向き。
着火剤としては燃焼時間は30分近くあるので火を熾して上に炭を置いていれば自然に着火してくれます。
ただ炎が上がるわけではないので火が炭全体に回るには時間がかかることと、着火時に花火の火薬的な臭いがするので
完全の燃え尽くしてから食材を置かないと、かなり強烈な匂いが着くことが気になることがあります。

大体この4つくらいが外遊び屋が使う着火剤です。
もちろん自然の着火剤「松ぼっくり」も大量所持していますが、今回は市販の着火剤を取り上げています。
次項ではこれらの着火剤の基本的な火をつける時のコツを紹介します。

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2.効率よく火をつける着火剤の使い方

火は下から上に登っていくものなので、一番下に着火剤を置き、その上に炭を置いて
昇る炎で炭に火をつけるのが基本的な着火剤の使い方になります。
まず気にするのは風の流れです。井型に炭を組んで下から着火剤に火をつける方法も紹介されますが
井型に組むことで上昇気流が生まれて火が起きやすいという事になります。これも空気の流れを考えた上での置き方です。
着火剤の置き方ですが、大量の着火剤を固めて置くと不完全燃焼を起こし、着火剤のスペックを発揮しません。
なので着火剤も空気が流れるように置き、その上に比較的小さな炭を置き、隙間を作って上に火を上らす。
そして最後に大きな炭を置いて、炎で炭を炙る感じで着火させます。
とにかく隙間を作って空気の流れを作る!これが重要になります。

3.バーベキューグリルで着火剤を実践

では実際火を熾してみましょう。
ちなみに外遊び屋はバーベキューグリルを持っていないので構造的に近い
ファイアグリルsolo
ユニフレームのファイアグリルsoloを使用します。
ファイアグリルsolo
四角い入れ物に
ファイアグリルsolo
こんな感じのロストルがついている基本的な形です。
これに
100均の着火剤
100均の着火剤を使います。
着火剤
こんな感じです。文化たきつけのように灯油の臭いはしないですが火力も強くないです。
燃焼時間は長いので前項②にもっとも使い方は近いです。
他の着火剤でも基本的な火の起こし方は一緒ですので、説明しやすいこれで火を熾します。
①着火剤を燃えやすくセット
着火剤
着火剤はそれぞれを支えて重なり合わないように置きます。
ここで固まっておくと、着火剤にも火が着かづに煙ばかりでるようになります。
焦って大量に置かずに空気が間に入るように置いてください。

②炭を立てるように置く
炭の置き方
続いてその周りに炭を立てるようにして起きます。
炭の壁で筒を作って上に炎を抜けさせるイメージです。
これも炭を詰めて置くと空気が入らないので少し空間を開けて、
またチャッカマンで着火剤に火をつけるスペースを開けておいてください。
炭は後で足せばよいので、あまりもりもりにする必要はありません。

③着火と直後にする事
準備が出来たら着火です。
着火剤に着火
作っておいた空間から着火します。
着火をするとおそらく
炭から出る煙
煙が出だします。これは着火剤が不完全燃焼を起こしている証拠なので炭を少しずつ動かして空気の流れを作ってやります。
着火剤の不完全燃焼
この煙の量だと完全に不完全燃焼!炭を離して炎が上がるように空気の道を作ってやってください。
煙が少なくなる
空気が入りだすと徐々に煙が少なくなり、
煙がない状況を作る
煙が消えて炎が上がるだけになればそのままで待ちます。
この時に、うちわなどで空気を送り込むと炎が上がり早く火が着きやすくなります。
そのまま待っていると
火が回った炭
中の方に火が回った状態になり、着火剤が燃え尽きます。

④着火剤が燃え尽きた後の火のつけ方
着火剤が燃え尽きた後白い部分を中心に炭を集めます。

すると内部の温度が上がり隙間から炎が上がり始めるか、上がらない場合は空気を送り込んでやって火力を上げてください。
火が回りだしたら必要な量の炭を足してやれば全体に火が回っていきます。
火が起きる
だんだん周りに火が出てくるのでこの位になれば全体に広げても火が消えることはないでしょう。
とにかく空気の流れを意識して炎を出させるイメージで。煙が出ているところは炭を積み替えて空気流れを確保。
これを実践すれば、簡単に火が起きると思います。

4.火起こしを簡単にするアイテム

火起こしを簡単にするアイテムも少し紹介します。
まず着火時はチャッカマンでもいいのですが、トーチだと着火剤が中で火が届かない時や少し湿気て着火しづらい時にも便利です。
外遊び屋が使うのは

壊れにくく、ライターのガスで補填できるので繰り返し使えるのも魅力です。
さらに空気を送るときには火吹き棒がピンポイントで空気を送れるので便利です。
今は100均でもあるので試してみるとホント火起こしが楽しくなります。
おススメは60㎝程度の長さ。この位だと火に顔を近づけなくても良いので安全です。
ちなみに外遊び屋は

こちらの1本物も使用しています。
小さくなりませんが、その分抵抗なく吹けるので使いやすいです。
またもっと簡単に火を熾したいという方には

今回の記事を全否定してしまいますが、火起こし器を買うと便利です。
一番下に着火剤を入れて、炭を立てるように置いて火をつけて待てば、あとは放置で炭に火が熾ります。
面倒だし、安心して火を熾したい方にはおススメです。1,000円程度ですから。

5.最後に 

着火剤を使ったバーベキューの簡単な火起こしについて書いてきました。
外遊び屋もしばらく、正攻法で着火していなかったので、この記事の為に一度火を熾してみました。それが今回の画像です。
実際空気の流れと、炎の出方、そして煙が出たら積み替えて、あとは風を送り込めばそんなに難しくはないと思います。
失敗するのは着火剤など上に炭を置いて不完全燃焼のまま着火剤の火を消してしまう方が多いです。(キャンプ場勤務経験より)
なので隙間を作り、火で炙るイメージを持ちつつチャレンジしてください。
ちなみに炭に火が回るのに20分から30分程度かかることもあるので、じっくり腰を据えて挑んでくださいね。
他にマングローブ炭ではなくオガ炭の火の起こし方も書いているので参考までに。
オガ炭の着火方法と使い方のコツ!美味しいBBQの為に!
こちらをご覧ください。

 



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