富山県高岡市――この地は、400年以上にわたり鋳物産業が息づくまちです。
その始まりは慶長16年。加賀藩主・前田利長が金屋町に7人の鋳物師を招き、工場五棟を建てたことがきっかけでした。
この地から生まれた「高岡銅器」は、いまや日本を代表する伝統工芸として知られています。
その技を現代の暮らしに生かしているのが、株式会社砺波商店。
高岡鋳物の系譜を受け継ぎ、確かな鋳造技術と美しい塗装技術で、使いやすく長く愛される製品を生み出しています。
今回紹介するのは、そんな伝統の技が宿る「砺波商店 いろり鍋 15cm」。

鋳造の難易度が高い“錆びにくいアルミ合金”を使用
この鍋の最大の特長は、素材へのこだわり。
一般的な鋳物製品に比べて鋳造が難しいとされる「耐食性の高いアルミ合金」を使用しています。
錆びにくく、長く使っても塗装の剥がれを防ぎ、美しい状態を保ち続けられるのが魅力です。
鋳造性よりも耐久性を優先するという選択――そこには「お客様に長く愛用してほしい」という職人の想いが込められています。
陶器のような風合いを金属で再現
砺波商店のもうひとつの技術、それが「塗装」。
食品衛生法に適合した耐熱塗料を多層に重ねることで、金属でありながら陶器のような質感と深みのある色合いを再現しています。
金属の冷たさを感じさせず、手に取ると温もりを感じるような優しい質感。
まさに“工芸品としての鍋”といえるでしょう。
直火OK!アウトドアにもぴったり
直径15cm・容量約0.7Lという使いやすいサイズ感で、家庭料理はもちろんキャンプやバーベキューにも最適。
直火での使用が可能なので、七輪や焚き火台でそのまま温め料理を楽しむことができます。
ソロキャンプの汁物や小鍋料理にもぴったりのサイズです。

使うほどに味わいが増す。長く付き合いたい鍋
いろり鍋は、塗り直しも可能。
年月とともに風合いが変化していくのを楽しみながら、長く使い続けられるのが魅力です。
まさに「使い捨て」ではなく「育てていく道具」。
日々の料理の中で、400年の伝統を感じることができる贅沢です。
お手入れのポイント
- 初回使用前に、軽く油をなじませておくと塗装保護になります。
- 洗うときは金属タワシを避け、柔らかいスポンジ+中性洗剤がおすすめ。
- 急な加熱・冷却を避けると、塗装が長持ちします。
- 塗装が剥がれてきたら、販売店に相談を。塗り直しが可能です。
こんな方におすすめ
- 金属製の鍋でも“工芸品”のような美しさを求める方
- キャンプや七輪料理など、直火での調理を楽しみたい方
- 伝統技術の背景を感じる道具を暮らしに取り入れたい方
見た目の美しさと機能性を両立した「砺波商店 いろり鍋」。
食卓でも、キャンプサイトでも、確かな存在感を放つ逸品です。
伝統とモダンが交差するこの鍋で、心温まるひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。




